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注文の種類を学ぶ:成行注文と指値注文

Adam Lienhard
Adam
Lienhard
注文の種類を学ぶ:成行注文と指値注文

MetaTraderで注文するときは、注文の種類を選択します。 十分な情報に基づく選択を行うために、この記事で注文の種類を学びましょう。

注文の種類のまとめ

一般的に、トレーダーが使う注文の種類は次の2種類に分けられます。

成行注文 成行注文では、注文をした時点の最良の価格ですぐに注文が実行されます。 トレーダーが成行注文を行った場合、金融資産(通貨、コモディティ、株)を現在の市場価格で売買するリクエストをすることになります。

指値注文 指値注文は、価格が特定の水準に達したときに、後から注文をオープンにしたい時に使います。 トレーダーは、エントリーポイント、ストップロス、テイクプロフィットレベルを事前に設定することができ、価格が指定したレベルに達すると、自動的に注文が行われます。 指値注文の中には、売りリミット、買いリミット、売りストップ、買いストップ注文などの 条件付き指値注文と呼ばれるものもあります。

成行注文を選ぶべきときとは

トレーダーが現在の市場価格で取引を行いたい場合、成行注文を行います。 そのため、売買のボタンをクリックすふと、現在の市場価格ですぐに取引が実行されます。スプレッド(つまり、アスクプライスたビッドプライスの差)も現在のものが適用されます。

指値注文を選ぶべきときとは

現在の市場価格とは異なる将来の価格で取引がしたい場合、指値注文を選択します。 指値注文には下記のようなさまざまな種類があります。

  • 買いリミット
  • 売りリミット
  • 買いストップ
  • 売りストップ

買いリミット

例えば、米ドル日本円のレートが現在144.60で、市場分析の結果、価格が135.00の水準まで下がり、それから跳ね返る可能性があるとわかったとしましょう。 この場合、2つの選択肢があります。価格が予想の水準まで下がるのを待ってから取引を実行するか、買いリミットを選択するかです。

買いリミットを使うと、市場の中で取引の値を設定することになります。 価格が特定の値に達したとき、トレーダーが取引プラットフォームをチェックしていなくとも、プラットフォームが自動的に取引を実行します。 買いリミット注文の値は現在の市場の価格よりも低くなければいけませんのでご注意ください。

売りリミット

今後、市場価格が現在よりも高い、例えば150.00になってから下がることが予想されるとしましょう。 この場合、市場の中で売りリミット注文を設定します。 価格が指値注文に達したときに、プラットフォームが自動的に取引を実行してくれます。

売りリミット注文の値は現在の市場価格よりも高くなければいけないことに注意してください。

指値注文を行った後、プラットフォームが更新されると、指値注文が画面の下に表示されているのがわかります。 指値注文の表示は、注文が実行されるか、トレーダーがその注文をキャンセルするまで残ります。

指値注文が実行されると、成行注文になり、市場の最良の価格で取引が行われます。 取引を実行する前に、トレーダーが指値注文をキャンセルした場合、注文はシステムから削除され、実行されることはありません。

買いストップ

市場価格が上昇傾向で、抵抗線に近づいているとしましょう。 抵抗線の突破が起きなかった場合、価格は下がる可能性が高く、それはつまり売りのチャンスになります。 しかし、価格が抵抗線を突破した場合は、そのまま上昇が続く可能性が高くなります。 この場合、価格が抵抗線を突破した後に買い注文を行うことが可能です。

トレーダーが市場をリアルタイム監視している場合、価格が抵抗線を突破したときに速やかに買い注文を実行できます。 しかし、トレーダーが取引プラットフォームの側にいない場合は、抵抗線を突破したときに買いを実行する指値注文を設定することができます。 このタイプの指値注文は買いストップ注文と呼ばれています。

価格が特定の買いストップレベルに達したとき、プラットフォームが自動的に成行注文で取引を実行し、最良の価格で資産を購入できます。 買いストップ注文の値は現在の市場価格よりも高くなければいけないことに注意してください。

例えば、米ドル日本円の両替レートが144.60で、価格は150.00の抵抗線を超えて上昇し続けると予想する場合、150.50などの抵抗線の上の水準に買いストップ注文を設定します。 価格が指定した水準に達したときに、プラットフォームが自動的に取引を実行してくれます。

売りストップ

買いストップと同じように、価格が支持線に近づいた後、さらに下落すると予想する場合は、支持線より下の値で売りストップ注文を設定することができます。 例えば、価格が140.00の支持線に近づいた後、さらに下落すると予想する場合、139.50のような支持線の下の水準で売りストップ注文を設定できます。 価格が指定した水準に達したときに、プラットフォームが自動的に取引を実行してくれます。

買いストップ注文は現在の市場価格よりも高く、売りストップ注文は現在の市場価格よりも低くなければいけないことにご注意ください。 なぜなら、買いストップ注文は価格が抵抗線を超えた後、ロングポジションにエントリーするために使われるものである一方、売りストップ注文は価格が支持線を割った後、ショートポジションにエントリーするために使われるものだからです。

まとめ

以下は、MetaTraderで利用可能な注文の種類の簡単なまとめです。

  • 成行注文は、現在の最良の価格ですぐに注文を実行するものです。
  • 買いリミット注文は現在の市場価格よりも低い価格で資産を購入するために使うものです。
  • 売りリミット注文は現在の市場価格よりも高い価格で資産を売るために使うものです。
  • 買いストップ注文は、価格が抵抗線を突破した後に、現在の市場価格よりも高い値で資産を購入するために使うものです。
  • 売りストップ注文は価格が支持線を割った後に、現在の市場価格よりも低い値で資産を売るために使うものです。

それぞれの注文の種類には特定の使用方法があり、トレーダーの市場分析と取引戦略に合わせて設定すべきものだと理解しておくことが重要です。 指値注文はリアルタイムで市場を追えないトレーダーにとっては便利なもので、価格が指定した水準に達した時に自動的に取引にエントリーしたりエグジットしたりすることができるのです。

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