取引パターン
上昇傾向と下降傾向の間の遷移は、しばしば株価チャートのパターンで示されます。 さまざまなトレンドラインやトレンドカーブを使って、価格のパターンを識別することができるのです。
継続パターンは、傾向が一時的に止まったあと、現在の方向で継続する場合に発生するもので、反転パターンは、価格パターンが現在の傾向から方向転換するときに発生します。 トレーダーが使用する取引パターンは数多くありますが、ここでは、有名なパターンをいくつかご紹介します。
ペナント
ペナントとは、二つのトレンドラインを繋いで作られる、継続パターンです。 ペナントの特徴は、トレンドラインが上昇と下降で逆方向を向いていることです。 ペナントとは下記のイラストの例のように描かれます。 多くの場合、ペナントが形成されている間は出来高が減少し、最終的に価格がチャートを突破したときに増加します。
フラッグポールは強気のペナントの左側にあり、上昇傾向にある価格を示しています。
フラッグ
上方、下方、または横方向に傾いた2本の平行なトレンドラインは、継続パターン(水平)を示唆するフラッグを作成するために使われます。 一般的に、上向きに傾いたフラッグ(弱気)は上昇傾向中の価格割れを示し、下向きに傾いたフラッグ(強気)は下降傾向の歯止めとして現れると言われています。 出来高は通常、フラッグができる前に減少を始め、価格がこのチャートから外れるときに増加します。
強気のフラッグ
弱気のフラッグ
ウエッジ
ウエッジは継続パターンで、ペナントと同じく、2つの収束するトレンドラインで形成されます。 しかし、ウェッジがペナントと違うところは、どちらのトレンドラインも同じ方向、つまり上か下かを向いていることです。
上昇トレンドは下に傾いたウェッジで、下降トレンドは上に傾いたウェッジで示されます。 ペナントやフラッグと同じく、出来高はこのパターンが出来るに連れて減り、ウエッジのパターンから抜け出すときに増えることが多いです。
ウェッジは、三角形やペナントとは異なり、価格の上下動だけを表すため、角度がついているのが一般的です。
三角形
上向きの三角形
上向きの三角形として知られる継続パターンは、特定のエントリーポイントや、利益目標、およびストップロスレベルを持つ傾向を示しています。三角形が始まる点はブレークアウトラインと抵抗線の交差点で示されます。 強気のトレンドパターンは上昇する三角形になります。
下向きの三角形
上向きの三角形とは対照的に、下向きの三角形は需要の減少を示し、上部のトレンドラインが下降していることから、ブレークダウンの可能性が高いことを示しています。
カップアンドハンドル
カップアンドハンドルと呼ばれる強気の継続パターンが出てきた場合、現在は上昇傾向が停止しているものの、再開するであろうことを示しています。 カップの両側の高さが同じ「V」字型ではなく、「カップ」の部分は、お椀を丸めたような「U」字型になっていなければなりません。
カップの右側のフラッグやペナント のチャートパターンに似た短期的なプルバックの部分が、「ハンドル」を表しています。 株価は新たな高値に到達し、ハンドルが終われば上昇トレンドを再開する可能性があります。